不景気モードが長く続いている日本において、一度休職した人をまた受け入れる会社は限られています。

常に人手が足りていて、休職者は十分な休養期間を取った後に楽な仕事からはじめられる体制があるなら良いですが、実際には人員ギリギリで回しているような企業は珍しくなく、加えてスタッフに休養期間を取らせる余裕すら無いのが現状です。

しかし正社員の鬱や過労による病気等仕事理由による休職は法律で認められている為、どの会社も一応取得出来る形にはなっています。にもかかわらず実際は復帰をせかされる、復帰後すぐ責任ある仕事を押し付けられる、ずる休み扱いされたと、辞職に追いやられる人が多いのです。

さらに休職から復帰した社員の中には、会社についていくことができず辞職する人は少なくありません。しかし正社員を辞めたら生活出来ないため、限界を感じながらも身体に鞭打ちながら必死で働いている状態の人もいます。

そうした人は、思い切って新たな職種に転職した方が心身共に楽になれます。中でも特に介護士は狙い目です。なぜなら高齢化社会の日本で需要が急増している介護は常にスタッフを必要としている為、心身の不調による早退、欠勤を受け入れる職場が多いからです。

そのため最初は無理しないで慣れたら戦力になれば良いと、長い目で見て雇ってくれる傾向にあります。そうは言っても、新しい人間関係への恐れや休む事への罪悪感が強いのなら、派遣スタッフとして働くといいでしょう。派遣会社に所属して働く派遣スタッフであれば、一つの職場が嫌になったら他の職場に行けば良いため、スタッフ同士で深く関わらずに気楽に働く事ができます。